低音のマルチチャンネル


ウエスタンのコンプレッション・ドライバーは,過渡特性,能率,あらゆる点で素晴らしいものがあります.その能力をフルに発揮させるために,励磁電源は200V系ACを使い,さらにタンガーバルブや重量チョーク,定電流回路などを投入して,さらのホーンのマッチングで止めを刺します.抵抗成分によるアッテネーションなどは論外です.このように追い込んでいくと,ウーファーがまったく追いつかなくなります.どんどん離されていきます.必死でウーファーにも超軽量のコーン紙を使用した,励磁型を使用し,そのための特殊な励磁電源を作り,ネットワークのコイルも超低抵抗のものを特注もします.それでも追いつきません.もうネットワークのインダクタを液体ヘリウムに入れるしかありません.この高周波をカットするLPFのL成分と直流抵抗はいかんともしがたいものがあります.そこで,遂にマルチチャンネル・アンプ化にしました.アンプとアンプの間にチャンネルディバイダを入れるのと,アンプとスピーカーの間にインダクタを入れるのでは,低音に関しては,あきらかにチャンネル・ディバイダを入れたほうが有利です.中高音に関しては,よほどいいチャンネル.ディバイダとアンプを使わないと,いいネットワーク用のコンデンサには敵いません.今回は,低音のみチャンネル・ディバイダを通して別のアンプで駆動しました.中高音のWE594Aコンプレッション・ドライバーは,コンデンサーで,660Hz 6dB/oct でクロスさせ,低音のほうは,RCA MI-1444(デュアル・ウーファー)をDSPで660HZ 24db/oct でクロスさせ30Hz付近 と 80Hz付近 など周波数特性を実測したときにへこんでいたところをブーストしてやりました.使用したDSPは,テクニクスのSH-D1000です.このDSPのDAC部分は,このシステムの回りの使用機材に比べるとお粗末なものですが,十分な効果がありました.スピーカーとアンプの間にケーブル以外のものを入れてはいけないということがよくわかります.ここで低音を駆動するアンプですが,FETによる無帰還差動でDCサーボが軽くかかっているものです.蝦名氏による設計でこれを手作りアンプの会の皆さんと一緒に製作しました.なかなか良い設計です.ネットワークから開放されたスピーカー(ウーファー)は素晴らしいものです.次は電流駆動アンプになるでしょうね.



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